血液検査の肝臓数値の見方など。患者会の講演会私的覚書。
自己免疫性肝疾患の専門の先生が、講演してくださり
自己免疫性肝炎、PBC、PSC、AIC(自己免疫性胆管炎)について
基礎知識、最近の情報を学ぶことができました。
本当にありがたいです。
血液検査の肝機能数値の見方、捉え方
いつも基準値よりどれだけ高いか、
乱高下していないか気になるくらいの血液検査の数値。
それぞれに意味があり、
どのように捉えたらいいのか
先生から説明をいただきました。
(以下先生のスライドからの個人的な覚書メモ)
肝機能数値:細胞が壊れたら上昇する。どれだけ障害が発生しているか反映される。
肝細胞障害で上昇
- AST
- ALT
胆管細胞障害で上昇
- ガンマGTP
- ALP
- LAP
現在の肝臓の予備能力の把握
肝臓がダメージに対して、どれくらい耐え得るのか以下の数値を目安にする
- ビリルビン:黄疸の指標
- PT(プロトロンビン時間):止血能
- アルブミン:肝で合成されるタンパク
- コリンエステラーゼ:肝で合成されるタンパク
先生は、血液検査の結果を、
例えば、お金と考えて、支出と資産と考えたらいいと教えてくださりました。
細胞の障害を、支出
肝臓の予備能力を、資産(貯金)
ついつい「支出」の方だけ目がいってしまいますが
肝臓の予備能力についても目を向けておこうというお話。
さらに、各自己免疫性肝疾患の診断基準に
抗体検査の結果の話が出てきて(例えばミトコンドリア抗体など)
自分はどうなんだろうとはっきりと把握できていないことに
気づくことができました。
これまでの検査でしているはずなので、結果を改めてじっくりみてみたいと思いました。
その他講演会内容で私が気になったこと
脂肪が分解しにくくなるので、脂溶性ビタミンの吸収がしにくくなり
骨が脆くなりやすい。
これは、脂っこいものを食べるとそのままお腹を下しているので
なるほどと思いました。脂溶性ビタミンと身体との関係について調べておいても良さそうです。
肝臓がダメージを受けて硬くなってくると
門脈圧亢進症になるかもしれない話。
腹水が溜まったり、様々な影響が出てくる。
(このお話はまだまだ先の感じが私はしましたが、知れてよかったです)
自己免疫性疾患であるので、他の疾患を合併しやすい。
何か他の症状が出たら、合併症を常に頭に入れておいたほうがいい。
これはうっかり見落としがちかも。
他の症状が出て、
かかりつけ以外に行くことになったとき
自分がしっかりしておかないといけないと思いました。