原発性硬化性胆管炎とIgG4関連胆管炎の鑑別に関する記事『medicina 2021年3月号』
医学雑誌に原発性硬化性胆管炎(PSC)に関連する情報が掲載されていないか、気が向いたらチェックしています。
今回、『medicina』という総合医療系の情報雑誌に、「いまさら聞けない!肝胆膵疾患」特集が組まれ、その中に、PSCが取り上げられていました。こんなこと珍しいような感じがします。
嬉しくなり、早速読んでみました。
執筆は、関西医科大学 岡崎和一先生 池浦司先生 高岡亮先生です。
以下、個人的な覚書としてメモしておきます。
そもそもIgG4関連胆管炎とは
どっかで見たことがあるような、なんとなく無関係な感じがしてほったらかしにしていましたが、今回改めて調べて見ることにしました。
IgG4とは、血液中の免疫グロブリンG(IgG)という抗体成分のうちのIgG4という成分なのだそうです。
IgG4関連疾患というのは、「全身の臓器にIgG4を作る形質細胞という細胞などが浸潤して腫れてくることを特徴とした原因不明の疾患。」(慶應大学KOMPASSより)
浸潤って、たまに医学雑誌で見かけますが、調べると染み込んでいくことのようです。ちょっとわかりにくいのでまた主治医に聞いてみようと思います。
IgG4関連胆管炎だと、自己免疫性膵炎や他の全身に関わる病気とも関連しているのだそうです。PSCでも、他の合併症が多いので似ていますね。
今回のご紹介の記事には、IgG4関連胆管炎には潰瘍性大腸炎の併発は少ないとありましたが、慶應大学のIgG4関連疾患の資料には、腸炎も含めて書かれていました。
『medicina』には、IgG4関連胆管炎か、PSCなのか、胆管の形状を比較したり、鑑別に関する指標、さらにIgG4関連胆管炎ならステロイド治療が効果あるか?という記事が掲載されています。
ちょっと内容はむずかしので、またわからないところは診察の時の主治医とのお話のタネくらいな感じでキープしておこうと思いました。
そして自分が、PSCなのか、IgG4関連胆管炎なのか、ずいぶん昔に生検を受けたので、その時確認されているような気もしますが念のため再確認しておこうと思いました。どういう検査を受けて、先生からどう説明を受けたか、記録に残しておかないといけませんね。何年も経つと記憶がおぼろげになります。『medicina』に感謝です😀
診察に行って、すぐ帰ってしまうのは私は寂しい感じがして、なんだかんだといつも先生とお話しています。
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madicinaサイト>>https://www.igaku-shoin.co.jp/journal/402
慶應大学病院の情報サイトKOMPASS
今回調べていて、慶應大学病院のKOMPSSというサイトが見やすく感じたのでリンク先を貼っておきます。